今回、ご紹介する名言は、ラリー・ペイジ氏がスタンフォード大学の博士課程という将来が約束されているキャリアを捨てて起業することを決断する時に、何を最も大切に思っていたのか語っている、2012年のスピーチから、本人動画、英語書き起こし、日本語訳での紹介します。
Google社の設立は、1998年で インターネット関連の会社としては、遅い市場への参入でした。1995年には、既に、インターネットが拡張期に入っていて、検索サービスには2つのカテゴリーに区分され始めてていました。
1つは、「検索ポータル事業」。 Yahoo!, Excite, Infoseek などのポータルサイト事業です。 これらのサイトは、インターネット・ユーザが目的のサイトを検索して探すために訪れるサイトですが、そこに広告を表示することで収益をあげる事業モデルです。
2つ目は、「検索エンジンの開発」。 ユーザが探しているサイトを効率よく検索するアルゴリズムを埋め込んだエンジンを開発し、上記1の検索ポータル会社に使ってもらう、という事業。
Google社は、当初、ウェッブのリンク数をサイトの評価指標にするという、新しいアルゴリズムの検索エンジンをポータル事業者に販売する、という2つ目の事業モデルを成長モデルとして描いていました。
しかし、この「検索エンジンの開発」事業も、既に提供する大手が沢山ありました。
たとえば、Infoseek(1994), Altavista(1994), Lycos(1994). Inktomi(1996) など。
Google社の検索エンジンは、既に勝負のついているマーケットに参入しようとしているもので、当初、市場の反応は非常に冷ややかでした。
(実際、Google社の業績は、検索エンジンだけではそれほど伸びませんでした。 後年、ある会社を買収したことで飛躍的に成長することになるのですが、それはまた、別の機会に。)
このような時代に、スタンフォード大学の博士課程を中断して起業したラリー・ペイジ氏は何を大切にしていたのか。 今日のQuoteは、2012年のインタビューから。
◇◇◇◇◇ Quote ◇◇◇◇◇
It's not to be afraid of failure, instead, to have a goal to fail a lot quickly,
and eventually you will succceed
(失敗を恐れるのではなく、沢山の事を早く失敗することを目標にしよう。
そうすれば、最後は成功する。)
◇◇◇◇◇ In the Context ◇◇◇◇◇
Now, I wanted to share with you that when I started a Google, you know, with Sergey who has been mentioned ealier, it seems sort of obvious now that we should have done it.
先程話にでたセルゲイと、グーグルを始めた時のお話をしたいと思います。 今になって思えば、私達は始めるべきだったと思います。
But at the time we were really scared and actually, you know, we're got students like many of you students and you know, you're enjoying getting ourPhD's and we haven't quite finished our as a result. And Stanford recently gave us a reinstatement form when we gave a speech there
しかし、当時は大変に怖かったです。 私たちはみなさんと同じように学生でしたし、博士課程を楽しんでいました。 そして、まだ、充分にコースを修了していませんでした。 スタンフォードは最近、私達がスピーチをしてあげたので、再申請用紙をくれましたが、、
But at the time, we are really scared like 'Oh, we're not gonna get our degrees, you know, we are gonna start this company, I will be kind of become lame... And our parents were all upset, you know, there were all sorts of issues. .
でも、当時、本当に怖かったのです。「これで学位がとれないな」とか「会社を始める」とか、「みっともないことになる」とか。 両親も怒ってましたし。 そういう沢山の問題がありました。
So, one of the things that I have been through as a student are, I was in some leadership training and one of the things they taught us was to have, it's not to be afraid of failure, instead, to have a goal to fail a lot quickly and eventually you will succceed
そんな時、私はリーダーシップ・トレーニングコースに参加しました。 そこで教わったことは「失敗を恐れるのではなく、沢山の事を早く失敗することを目標にしよう。そうすれば、最後は成功する。」ということです。
And I sort of took this to heart and I set this slogan called 'Healthy disregard for the impossible,'
And I actually measured to write down, sort of the things you would do that we're kind of impossible but you saw you might really accomplish.
これは大切だと心にとめています。 このスローガンを「不可能を健全に無視する」ということで、私は「不可能かも知れないけど、成し遂げたいこと」として書き留めています。
And that's really stuck with me and everything that I've tried to do and I think, you know, it's very very close that we wouldn't have started the company.
これは、ずっと私が大切に思っていることです。 全て試みてきたこととか。 会社を立ち上げていないということも、あり得たわけですし。
And I think there are many of you out there and sort of similar situations. you know. Do you want to take a little bit more risk? Do you wanna try something else?
皆さんも、同じ状況でしょう。 もう少しリスクをとってみる、とか別の何かを試してみるとか、
皆さんも、同じ状況でしょう。 もう少しリスクをとってみる、とか別の何かを試してみるとか、
You know, even if you don't succeed, which we actually tried many things that didn't work,
You know, Google happens to work pretty well, but there are many things that didn't. But we don't worry those things, right? Because we tried many things.
皆さんが、それで成功しなくても、まあ、私達も試して上手くいかないことが沢山ありましたが、 グーグルはたまたまとても上手くいきましたが、うまくいかなかったことも沢山あります。 でも、それでくよくよしません。だって、沢山の事を試みているのですから。
So, I just encourage you to take a little more risk and I think if you do it often enough, that will really pay off.
ですので、みなさんにも少しだけ、もっと勇気を持つことをすすめます。 そして、多くの挑戦を何度も充分に繰り返していれば、 必ず報われます。
◇◇◇◇◇ Quote End◇◇◇◇◇
グーグルのプロダクト開発の歴史をみると、まさに「何度も失敗する」という哲学を実践していることが良くわかりますね。
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